栄養士・管理栄養士 高松美里
経験豊富な料理人の方々の知恵を貸していただきながら
安全に・美味しく・食を楽しんでもらえる献立を考えます
学生時代にスポーツ栄養を学び、人の食事に関わる職に就きたいと考え、新卒で入社して以来、介護老人保健施設の栄養士として献立作成や厨房業務を担当させていただいています。
高齢者施設の献立作成をするにあたって日々直面する課題が、いかに安全に・美味しく・食への楽しみを維持してもらえる食事内容を考えられるか、ということです。
入居者様の身体状況や嚥下力によっては、使用できる食材やその大きさ、硬さ、調理方法等が限られる場合があります。
食材の切り方を工夫したり、形を残したまま柔らかく仕上げる方法を考えたり、調理手順を変えてみたりと、経験豊富な料理人の方々の知恵を貸していただいて実現する献立も多々あります。
さまざまな制限がある中で、入居者様の食事への意欲が薄れていってしまうことがないように、調理師、栄養士間で出来る限りコミュニケーションをとりながら共に試行錯誤をしています。
お客様の前で行う実演調理は
料理人の技量が活きる花萬の魅力のひとつです
月に一度のおまかせ献立や、普段食事をしていただく場での実演調理も食事への興味、関心を維持してもらう取り組みのひとつです。
旬の食材を織り込んだおまかせ献立は、四季を感じることのできる色鮮やかなものになります。
鱧の骨切の音を聞いてもらったり、ぶりやはまち一本を解体する実演調理は、料理人の技量が活きる花萬らしいものだなあ、と感じます。
幼稚園の献立や食育に携わることもあり、給食担当の先生方とお話させていただく機会もありますが、「家では食べない野菜や料理でも、おいしかったと給食の話をします」「どのように味付けをされているか教えていただきたい」など、保護者様からの声を伝えていただくこともあります。
どのような施設においても、自分が立てた献立をひと手間かけて調理してくれる料理人の方がいて、それをお客様に美味しいと食べていただけることが花萬の魅力のひとつであり、自分自身の日々の業務のやりがいに繋がっています。