調理師 料理長 三島明彦
食に対する興味や関心を育てたいと考えています
私は洋食イタリアンや企業向け仕出しの調理を経て、現在の職場である当社に勤務することとなりました。料理人としてのキャリアを積む中で、給食業務に携わるようになったのは、元々幼稚園や保育園での子どもたちの食事に強い興味を持っていたからです。子どもたちに安心して食べてもらえる給食を作る中で、自分の経験やスキルを最大限に活かすことができると考えました。特に、子どもたちが食べる給食は、見た目の鮮やかさや食材の良さを引き出す調理法、そして子どもたちに合わせたサイズ感が大切です。旬の食材を取り入れ、その季節ならではの味わいを楽しんでもらうことで、食に対する興味や関心を育てたいと考えています。
子どもたちとの交流が、励みとなり力を引き出してくれます
栄養バランスに関しては、栄養士と綿密に相談しながらメニューを考案し、子どもたちが健康的でバランスの取れた食事を取れるよう努めています。特に力を入れているのは、子どもたちが「美味しい!」と思える食事を提供することです。見た目の美しさはもちろん、食べるときに料理に応じた最適な温度で提供することで、食事の時間をより楽しんでもらえるよう工夫しています。また、食育の一環として、魚の解体ショーなどを通じて、食べ物が食卓に並ぶまでの過程や、そこに関わる全ての人々への感謝の気持ちを伝えています。メニュー開発においては、私の経験を活かしながら、子どもたちが食べやすく、そして食事に興味を持ってもらえるように遊び心も取り入れています。季節の食材や郷土料理を取り入れる際には、その土地ならではの特産物や調理法を調べ、給食として食べやすい形にアレンジしています。調理室がガラス張りになっているので、子どもたちが今日の給食を見に来たり、手を振ってくれる瞬間や、「美味しかったよ」と声をかけてもらえると、料理を作っている私たちも大きなやりがいを感じます。そのような小さな交流が、私たちにとって何よりの励みとなり、より一層の力を引き出してくれます。
健康で幸せな食事を楽しめるように全力で取り組んでいます
今後は、当社の取り組みをより多くの幼稚園や保育園の関係者に知っていただき、給食を通じて子どもたちに笑顔を届け続けたいと考えています。新しい取り組みにも積極的にチャレンジし、常に進化し続ける給食作りを目指していきたいと思います。これからも、子どもたちのために、そして彼らが健康で幸せな食事を楽しめるように全力で取り組んでいきます。