調理師 料理長 松浦宏彰
子どもたちが安心して楽しめる食事を提供いたします
私は20年以上にわたり、ホテルのレストランで日本料理、特に会席料理を学び、その経験を通じて和食の本質を深く理解してきました。その後、子どもたちに安全で美味しい食事を提供するために、給食業務に携わるようになりました。
給食作りにおいて最も大切にしているのは、子どもたちが安心して楽しめる食事を提供することです。安全性を確保するために、食材の大きさや固さに細心の注意を払い、また味付けは辛味や苦みを控え、子どもたちが喜んで食べられるように調整しています。さらに、栄養バランスにも力を入れており、野菜の芯や軸にも栄養が含まれていることを考慮し、包丁のカット方法を工夫することで食べやすく、体に吸収しやすい状態にしています。根菜などの栄養素が逃げないようにスチーム調理を取り入れ、季節の食材や旬のものを活かすことで、子どもたちに豊かな食体験を提供するよう努力しています。栄養面だけでなく、見た目の美しさや食べやすさにも気を配り、子どもたちが食事の時間を楽しめるよう工夫を凝らしています。
子どもたちが安心して楽しめる食事を提供いたします
特に力を入れているのは、食育の一環として行っている魚の解体や炭焼きなどのイベントです。これにより、子どもたちは魚がどのように成長し、どのように調理されるのかを学ぶことができます。また、日本の食文化や料理の技術に触れることで、食への関心を高め、将来の職業選択の一つとして料理人に興味を持ってもらえるようにも心掛けています。メニュー開発のプロセスでは、旬の食材を積極的に取り入れることを基本に、業者から新しい情報を仕入れ、先生方の意見もとりいれながら最適なメニューを提供するよう努めています。
日本各地の郷土料理や伝統的な味を提供して、
子どもたちの成長と健康を支えたいと思います
給食作りで最も印象に残ったのは、子どもたちから「今日のご飯は日本一美味しかった」と言われたときです。子どもたちは味覚が非常に敏感であり、正直な反応を示してくれます。好き嫌いがはっきりしている中で、どうすればすべての子どもたちに美味しいと感じてもらえるかを日々考えながら、料理を作っています。その結果として、子どもたちからのポジティブなフィードバックを得られたときは、何よりも大きな達成感を感じます。将来的には、当社の給食を全国に広め、食育の輪をさらに拡大していくことが私の目標です。日本各地の郷土料理や伝統的な味を学び、それを子どもたちに提供することで、地域の文化を伝える役割も果たしたいと考えています。 給食は単なる食事の提供ではなく、子どもたちの成長と健康を支える重要な一環であり、その時間をより豊かにするために、私たちの経験と知識を最大限に活かし続けたいと思っています。