給食事業を始めたきっかけを教えてください。

ある社会福祉法人の理事長から「料亭の味をウチの老人ホームで提供してみないか」というお声がけを頂きまして、そのお言葉がきっかけでスタートしたのが私どもの給食事業です。
世の中のために、特に高齢者や弱者の方のために自分たちで何か出来ることはないだろうかという理事長のお考えの元で、私たちにも「生きる喜びに繋がるお料理で社会への貢献が出来る」ということを教えて頂き、大変感銘を受けたことが京料理花萬の原点となりました。

給食事業を始めてみて感じたことはありますか？

見た目にもこだわったソフト食

あらためて食事というものの大切さを感じましたね。
食事というのは人が集まる場には欠かせないものだったり、単に栄養を摂るだけの行為ではなく喜びや幸せに深く繋がっています。
給食事業を始めてから切に感じるのは、高齢者の方にとってはいかに食事が大切なもので、食べることが人間の最後まで残る欲求・・・楽しみや生きるチカラになっているかということです。
食べることを本当に楽しみにしている方にどれだけ私たちはお料理で応えることができるか、それをこれからも追求していく必要があると考えさせられました。

給食事業を行う上で大事にしていることは何ですか？

私自身の座右の銘でもある「為せば成る」という言葉をモットーに、一見不可能な事でも「できない」ではなくて「どうやったらできるか」ということを自分たちで一生懸命考えて今日まで歩んできました。
最初は本当に給食事業というのがわからないことだらけだったので、何ができるか、どうやったらいいか、もっとこんなことが出来る、あんなことが出来る・・・と、全員で考えて試行錯誤する毎日でした。そうした中で京料理花萬独自の様々な取り組みにチャレンジすることができ、次第にお客様から「他の給食会社とは違うね」と嬉しいご評価を頂くようになりました。
これからも「為せば成る」をモットーに、お客様のご要望にお応えするためにみんなで考え、努力を続けていきたいと考えています。

スタッフに対しての想いを聞かせてください

京料理花萬に勤めてよかった、京料理花萬の従業員であることが誇りだ、とスタッフ全員に思ってもらえるような会社にしていきたいと考えています。
高齢者の方にとって生きがいであるお料理のご提供や、子どもたちへ和食文化の素晴らしさを伝えるといった仕事上のやりがいも勿論ありますが、仕事以外のプライベートを含めて、例えば京料理花萬に勤めていなかったら行っていなかっただろう場所に行ったり、食べたことのないものを食べたりとか、出会えていなかった人に出会えたとか。そういう花萬で働いたことがきっかけで経験することがどんどん増えていって、一生に一度しかない人生をより豊かで充実したものにしていって欲しいと思っています。

シンガポール旅行の様子

会社の未来・将来像を教えてください。

ここで働く人たちが京料理花萬に勤めてよかったと思える会社にしたいと思っています。また、共に働く違う会社の仲間との出会いを大切にし、お客様と共に成長していきたいと考えています。
これは私自身の誇りなのですが、最初にお声がけいただいた社会福祉法人様で給食事業をスタートしてから今日に至るまで、お客様のほうから「もう花萬さん結構です」と言われたことが無いんですね。それはスタッフの頑張りやお客様との信頼関係はもちろんですが、京料理花萬に関わる全ての人たちとの出会いを大切にし、喜びや感動を一緒になって共有してきたからだと思ってます。
お客様は京料理花萬が入っていることを誇りに思い、働く人も京料理花萬で働くことが誇りで・・・というふうにみんなの誇りになる会社にしていきたいと思っていますし、そうなることで自然と仲間が増え、会社も成長していくのではないかと考えています。