調理師 料理長 花城可治
子どもたちに伝統的な和の味わいを届けることを目指しています
私は祇園の割烹や大阪のホテルで日本料理の技術を磨き、その後、給食業界に転身しました。これまでの豊富な経験を活かし、和の基本を守りつつ、子どもたちに伝統的な味わいを届けることを目指しています。給食作りで最も重視しているのは、食材の持つ本来の良さを最大限に引き出し、見た目にも美しく美味しい給食を提供することです。和の伝統的な調理方法は、料理をより美味しく仕上げるための最適な手法であると確信しており、特に見た目の美しさや食感にもこだわりながら、「日本料理の魅力を子どもたちに体験してもらう」ことを大切にしています。栄養士が計算した栄養バランスをもとに、調理プロセスをスムーズに進め、素材の色や形が鮮やかに保たれるように工夫を凝らし、子どもたちが楽しんで食べられる給食を提供しています。
常に子どもたちの目線に合わせた交流を心がけています
日本の伝統行事や節句、お月見、水無月豆腐などの季節の行事に合わせた献立を通じて、子どもたちに日本の文化や習わしを伝えることにも力を入れています。また、私たちの給食会社の社員は、「常に子どもたちの目線に合わせた交流」を心がけています。子どもたちが食に関する知識を得たり、興味を持ったりする機会を提供し、彼らが楽しみながら学べるよう努めています。例えば、食育の一環として、自分たちで作った梅干しを使いおにぎりを握ってもらい、子どもたちに食材の加工過程や食の楽しさを体験してもらうようにしています。このような実践を通じて、子どもたちが食に対する興味を持ち、より深く理解してもらえることを目指しています。
子どもたちの心に残る味を届けることが、私たちの使命だと考えています
この仕事にやりがいを感じる瞬間は、子どもたちから「美味しかった」と言ってもらえたり、お手紙をもらったり、保護者様から給食のレシピを知りたいという声をいただいたときです。こうした反応が、私たちにとって何よりの励みとなります。子どもたちが成長したときに「あの給食おいしかったなぁ」と思い出してもらえるような料理を提供し続けることを目標にしています。給食を通じて、子どもたちの心に残る味を届けたい。それが私たちの使命であり、今後もその思いを持って取り組んでいきます。さらに、私たちが提供する食事が、子どもたちにとって特別な時間となり、家庭でも再現していただけるような料理を目指して、日々の努力を惜しみません。